なぜシティプロモーションなのか
昨今、地域のブランディングや認知向上を図るため「シティプロモーション」に取り組む市区町村が増えています。
「シティプロモーション」の内容とその方法に違いはあれど、共通しているのはその目的でしょう。シティプロモーションは、その地域の魅力を再確認し、内外に伝え、地域住民の方のロイヤルティを形成することを目指します。
そしてその結果、地域に人・資源・情報などを呼び込み活性化させ、持続可能な体制を創ることを目的としています。
人口流出と減少を食い止めるため、シティプロモーションは地域にとって不可欠な取り組みとなっています。
シティプロモーションの課題
目指す方向性の不透明さ
地域の特徴をブランドイメージとしてアピールすることが、シティプロモーションだとされているケースがあります。
だれに、どのような魅力を伝えるべきなのか、というシティプロモーションの根幹が固まっていないまま、「この地域といえば○○」というキャッチコピーを作り、施策を動かしているケースが散見されます。
シティプロモーションで絶対に忘れてはいけないのは、地域住民の方、そして地域外の人々の存在です。人々にとってどのような価値を提供する地域であるべきか、という方向性が重要なのです。
施策先行型のプロモーション
目指す方向性の不透明さもあいまって、プロモーションやマーケティングの施策ありきの全体設計がシティプロモーションだとされているケースもあります。ゆるキャラやSNSでのプロモーションは本当に有効でしょうか?
他の地域でうまくいった施策が、自分たちの地域でうまくいくとは限りません。シティプロモーションの施策は、地域住民の方の存在を忘れた施策に偏ったものであってはいけないのです。
成果指標の設定不足
行った施策が有効だったかどうか、事前に効果測定できるようなプロモーション設計が必要です。
どのような指標が妥当なのか、どこまでの数値を目指していくのか、最初の成果指標の設定と測定計画が非常に重要です。
ご提供するソリューション
シティプロモーションを一気通貫でご支援
次の施策をご提案いたします
ご提供する具体的なソリューションは、主にマーケティングリサーチ、ワークショップ、PR、Webマーケティングの4つです。
ネオマーケティングでは、シティプロモーションの方向性を固めるため、関係者及び住民の皆様を巻き込んでのワークショップをご提案しています。
「だれに」「どのような」地域のブランドイメージを「どのように」伝えていくのかという最初の課題定義が最も重要だからです。
そして、地域のブランドイメージがどのようなものであるか確認するために、地域内外へのアンケート調査をはじめ、住民の方へのインタビュー調査などを行います。
ワークショップ、マーケティングリサーチを通して地域の魅力を見つめなおし、提供すべき価値を関係者一同で定義することによって、より効果的な施策が行えます。
方向性を固めた後、予算が潤沢にない場合でも小規模から実施できる施策をPR、Web施策を組み合わせてご提案しています。
得られたデータや結果をどのように活用し、何が施策として有効なのか、シティプロモーションを一気通貫でご支援します。
ワークショップとは
ワークショップでは参加者が複数名のグループとなって、チームで1つのテーマに取り組んで行きます。
参加者同士が活発に意見を出しあい、互いの意見を刺激しあうことで、
一人では生まれなかった素晴らしいアイデアを導き出すための手法です。
地域住民の方をワークショップに巻き込むことで、シティプロモーションで重要となる「住民の参加」を促すことができます。
地域について自ら積極的に考えてもらうことで、自分たちの地域だという意識を育てる。地域活性化やまちづくりの取り組みにおいては、そのようなメリットもあります。
マーケティングリサーチとは
一般消費者をはじめ、ターゲットとなる顧客から情報を収集し分析する調査のことです。市場調査、リサーチとして認識されていることもあります。
住民の皆様が地域についてどのようなイメージを持っているか調査すること、どのように暮らしているのか調査すること、それらをアンケートやインタビューという形で行なうことができます。
ここではシティプロモーションで活用するマーケティングリサーチについて手法の例をご紹介します。
ネットリサーチ
インターネット上でアンケート調査を行う手法です。ネットリサーチの特徴は比較的低コストで、かつスピーディに調査を実施できることです。
弊社のアンケート会員を活用して地域内外の住民の方へのアンケート調査や、アンケートシステムを利用して地域住民の方にリアルイベントなどでアンケート調査を行うことも可能です。
インタビューやワークショップではどうしても一部の意見に留まるため、地域広報誌などでアンケート募集を訴えることも一例として有効でしょう。
グループインタビュー
2人以上の調査参加者(通常5~8人)を1室に集め、座談会形式でインタビューを行う手法です。
その場で気になったことを直接ヒアリングすることができるため、より柔軟に聞きたことを制約なく聞くことができます。
地域についてどのように思うか、何が魅力だと思うのか、地域住民の方だからこそ認識している魅力、思いなどを存分にヒアリングすることができます。
デプスインタビュー
1対1の会話形式で個人の状況を詳しくヒアリングし、より深い心理を探っていく手法です。
住民の方へのデプスインタビューを実施することで、その人のバックグラウンドや家庭環境、生活状況などを理解することができます。
そのため得られる情報の質が高まり、より深層心理にまで思いをふくらませやすいという特徴があります。